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移住者

2019.5.01

建築デザイン事務所の右腕として新卒Jターン

PAAK DESIGN株式会社 大迫佑貴さん

Jターンと言う言葉をご存知でしょうか。Jターンとは、地方から大都市へ移住した者が、生まれ故郷の近くのより規模の小さい地域に移り住む現象のこと。今回ご紹介する大迫さんは宮崎市出身。大学進学を機に福岡に行き、就職を機に宮崎市ではなく日南市に移り住み、まさにJターンをされました。


 


ゲストハウスの立ち上げで現在の師匠に出会う


日南市に拠点を置くデザイン事務所、PAAK DESIGN株式会社に昨年春から地域おこし協力隊として赴任したのが大迫佑貴さん。大迫さんは1991年生まれの宮崎市出身で、大学進学を機に福岡へ。在学中は建築デザインを専攻し、大学院2年目で1年間休学。その間、祖母のいる油津へきた際に、大学生が起業し運営する、ゲストハウス「fan!aburatsu-sportsbar&hostel」に出会い、オープニングスタッフとして関わりました。それをきっかけに、ゲストハウスの設計者であり、現在の師匠にあたる、PAAK DESIGN株式会社代表の鬼束さんと出会い、地方ならではのデザイン事務所の魅力を知りました。気づけば大阪の大きな設計事務所への就職をやめ、日南市で鬼束さんの右腕として建築家への一歩を歩み始めました。


 


新卒から右腕として現場に入る


「大きな設計事務所だと、入社してしばらくは、ひたすら図面を書いたり、模型を作り続けるのが一般的。そういう下積みは経験として大切なんですが、将来自分も独立してやっていくことを考えると、事務所の運営方法や、お客さんとの接し方など、デザイン以外の部分も勉強したいという気持ちが強かった。なので、1人目のスタッフとして働ける状況は、いい修行になるなと思った。」と、現在の事務所を選ばれた理由を話してくださいました。大迫さんご自身も、いずれは独立して、地元の宮崎に関わりながら仕事をしていきたいという想いがあり、まったく知らない土地で数年を費やして戻るよりは、宮崎で経験を積んだ方がいいのでは、と考えたそうです。「なにより事務所には鬼束さんと僕しかいないから、ボスのすぐ側で仕事ができるのは、ノウハウを身につけるために貴重」と、新卒でも右腕として迎え入れてもらい、様々な場面で挑戦できる職場でのやりがいを話してくださいました。


 


何でも屋さんな状況が、地方のデザイン事務所の魅力


PAAK DESIGNが面白いのは、建物・インテリア設計をメインとしつつも、それだけにとどまらず、地域の課題解決や新しい価値を生み出す仕事も積極的に行なっている点。「例えば、イベントで使用するお皿や、地元のラーメン屋さんのレンゲ、パン屋さんやゲストハウスののれんなど、様々な種類のデザインの依頼が舞い込んできます。」と、地域のデザインに関わる何でも屋さん的な役割を楽しまれているようです。



しかし、幅広い仕事を任されるからこその大変さもあるそうで、「1つの物が出来上がるまでには、たくさんの人が関わります。だからこそ、お客さんや職人さんとしっかりコミュニケーションをとって、信頼関係を築くことがとても大事。経験不足から、大工さんや職人さんの方にうまく指示できないこともあって、悔しい思いをすることがいっぱいあります。とにかく多くの現場を経験して、設計から現場管理まで、全てを任せてもらえるように早くなりたい。」と、新人ならではの苦悩も話してくださいました。


 


建物ができた先の未来まで一緒に考える


「お客さんとの打ち合わせはデザインの話だけではなく、建物ができた後の事業構想も一緒に話し合って予算や設計を考えます。そこには、師匠である鬼束さんの「お金を出してデザインだけがいい建物をつくっても、持続して使われなかったら意味がない」という考え方が反映されているのだと思います。」と大迫さん。「学生の頃は『いい作品を作りたい』と思っていたけど、ここで仕事をするようになって『いい関係性の中で生まれてきたものを大切にして作りたい』と思うようになりました。」と、自分の作りたいものを押し付けるのではなく、お互いの目指すものを共有し、対話を繰り返しながらよりいいものを作るということを心がけているそうです。「建築や内装の設計にはある程度の費用がかかってしまいます。だからこそ、覚悟を持って新しいことをやろうと決意して、私達に期待して依頼してくださるお客さんに対しては、全力で協力をしたいと思うんです。時には融資返済計画をお聞きし、規模の調整や売り上げの立て方を一緒に考えたこともあります。」と、お客様の将来にまで寄り添うスタンスが、この事務所の魅力なのでしょう。


 


事務所が自然とコワーキングスペース化


事務所の1階は、自家焙煎のおいしい珈琲屋さん。そのため、事務所の打ち合わせスペースを「会議で使わせてほしい」「作業場所としていさせてほしい」と頼まれることも多々あり、今ではコワーキングスペースのように自然と人が集まる場所となっているそうです。「私たちに設計の依頼が来た新規の飲食店のロゴを、ここで作業していたデザイナーさんにお願いしたり、情報交換の中から新しいプロジェクトの構想が生まれたり。」と、地方に関わる様々な人が集い、それぞれの特技を生かした仕事が生まれるところにも、地方ならではの面白みを感じているそうです。


 


飫肥の町並みが、エネルギーの源


日南にやってきて1年。今の生活を聞いてみると、「仕事は山積みで大変な日々ですが、今住んでいる飫肥の街並みにすごく助けられている気がします。朝疲れが残っていても、通勤時の町並みや、事務所の窓から見える瓦の屋根の連なりの風景を眺めると、今日も頑張ろうという前向きな気持ちにさせてくれます。どうしても遅くまで仕事をしてしまう時もありますが、事務所を出ると星がいっぱい広がっています。1日の始まりと終わりが満員電車の中であるより、遥かに豊かな環境だなと、感謝してます。」とのこと。
地域おこし協力隊の任期は終わりますが、引き続き日南に残り、PAAK DESIGNで修行される大迫さんに、今後も注目です。


 


(2019/4取材)




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