2025.9.24
昭和28年の創業から70年以上、地域のインフラを支え続けてきた永野建設株式会社。「地域と共に今がある 地域と共にこれからも」をモットーに、道路や橋といった生活基盤を守り、地域に貢献してきました。同社の大きな特長は、デジタル技術を活用した先進的な取り組み。その先端技術の推進役を担うのが、建設ディレクターの北川幸弥さんです。今回は、そんな北川さんにお話を伺いました。
これまでのキャリアと永野建設に入社した理由は?
宮崎市の高校を卒業した後、九州大学に進学し機械工学を学びました。大学院まで進み、卒業後は県外でIT関係の仕事をしていたんです。数年県外で働いた後、結婚を機に日南に帰ってきました。帰ってきた当初は、日南市内の別の企業で、働いていたのですが、キャリアアップを目指し、他の企業へ転職する決意をしました。いくつか候補があった中で、永野建設を選んだのは「人」です。社長と話してみて、その人柄に惹かれ、ここで働きたいと感じ入社を決めたんです。
現在のしごとは?
これまでの経験を活かして、建設ディレクターの仕事をしています。建設ディレクターは比較的新しい職種で、多くの会社では現場監督をサポートするために、書類作成や業者との打ち合わせなどを行うことが多いです。しかし、永野建設はそれだけでなくICTの施工や社内DXの推進なども行います。
※ICT(情報通信技術)・・・コンピュータや通信ネットワークを活用して、情報やデータを効率的に集め・整理し・共有する技術のこと。建設業では、3D測量やドローン、クラウドを使った情報管理などが代表例です。
※DX(デジタルトランスフォーメーション)・・・ICTなどの技術を活用して、業務のやり方や組織の仕組みそのものを変革すること。単なるデジタル化ではなく、「働き方や仕組みをより良く変える」取り組みを指します。
具体的にはどのようなことを?
メインの業務は、3Dデータを使用した設計や施工管理です。テクノロジーを活用することで、より正確に施工を進められるようになりました。これにより、現場の状況をリアルタイムで確認し、設計通りに進んでいるかをチェックしたり、施工中に気づいた問題を早めに修正したりできるんです。デジタルを活用することで、現場での作業がより効率的になり、品質も向上してきました。
仕事の上で大事にしていることは?
この仕事は、現場との連携が最も大事です。現場の状況をしっかりと把握し、現場スタッフと円滑にコミュニケーションをとることが大事です。そのため、笑顔で接することを心掛けています。それに、社長が非常に明るい方で、社内もとても明るい雰囲気です。スタッフ同士の関係も良好で、そういった職場環境が仕事をよりスムーズに進めさせていると感じています。
仕事のやりがいは?
やりがいは、自分が作った情報システムが自分の手から離れることです。最初は手をかけて作ったものが、現場で自然に使われているのを見ると、「やってよかった」と思いますね。
今後の目標は?
今は僕1人で5〜6現場を見ています。今後の目標は、人材を育成し、1現場に1人建設ディレクターを配置すること。これにより、現場をより効率化し、よりスムーズに進行できる体制を作りたいですね。
最後にひとこと
建設現場は、人気のない職業ランキングにもランクインするくらい、『泥臭い』というイメージが強かったかもしれません。でも、テクノロジーを取り入れることで、現場はどんどん変わってきています。ICT施工や社内DXを活用することで、作業が効率的に進み、さらに安全性も向上しています。建設業とても面白いですよ。これからも、まずは永野建設で働いている人たちが働きやすい環境をシステムで整えていき、最終的には建設業界全体にも貢献できたら嬉しいですね。
永野建設の現場が進化し続けているのは、北川さんの存在があってこそ。北川さんの技術と人柄が、日々の現場をより良い方向へ導いているのだと実感しました。
北川さん、この度は取材にご協力いただきありがとうございました!